三澤園子

三澤 園子(みさわ そのこ[1])は、「医局ネキ」[注 1]の通称で知られる、脳神経内科を専門とする日本の女性医師である。東京学芸大学附属高等学校から千葉大学医学部を卒業し、千葉大学大学院医学研究院脳神経内科学准教授[1]を経て、2025年5月から東京科学大学大学院医歯学総合研究科脳神経病態学分野教授[4]。二児の母であり、2020年の段階では育児・家事もこなしつつ、医師としては当直なども含めた臨床・研究・教育をフルタイムで行っている[5]。

慶應義塾大学で公衆衛生学の修士号を取得しているほか、新薬開発を事業とする一般社団法人kizunaの代表理事でもある[6]。

略歴

医師の多い家系に生まれた[3]。祖父、叔父・叔母、母が医師であり[7]、医師以外の職業選択はあまり考えなかったという[3]。夫もクリニックを経営する開業医である[5]。1993年に東京学芸大学附属高校を卒業し、同年4月に千葉大学医学部に入学した[1]。医学部を卒業後は脳神経内科に進み、医師5年目で千葉大学大学院に入学して以降は脳神経内科医としてキャリアを重ねた[5]。

千葉大学では、クロウ・深瀬症候群とギラン・バレー症候群という二つの難病の新規治療薬の開発に取り組んでいた[3]。

「医局ネキ」の通称について
つまり、嫌われることを覚悟で言うと、若手の期間はgive < takeの関係になっています
専門医や学位の取得後は、大学病院や関連病院でgiveの方に一定期間は回って頂かないと、give & takeが成立しないため若手を育てるシステムが破綻します
私も若手の時にはちゃんと整理ができていませんでした
–三澤園子 [8]

2023年11月、当時千葉大学医学部附属病院脳神経内科の医局長でもあった三澤はSNSのTwitterで、医局に所属する若手医師は、自分に対してかかっている医局の教育・管理のコストを意識したうえで研修医の教育や地域医療に貢献してほしいという趣旨のツイートをしたが、結果的には当時のTwitterで「炎上」といえる反発を招いた[9]。三澤によれば「専攻医や大学院生時代に十分にgiveした、これ以上搾取するな」[9]のような声があがったという[9]。

脚注

注釈

  1. ↑ 「医局」とは医学部附属病院の診療科(産婦人科、整形外科など)を単位として、診療・研究・教育を目的とした医師による組織のこと。教授をトップとするピラミッド型の組織ともいわれ、他病院への医師の派遣を行うなど人事制度としての側面も持つ[2]。「ネキ」は姉貴を意味するインターネットスラングである[3]。

出典

  1. 1 2 3 “三澤 園子 (Sonoko Misawa) - マイポータル”. 2025年5月5日閲覧。
  2. ↑ “【そもそも解説】大学病院の医局、どんな組織? なぜ医師は所属する”. 2025年5月5日閲覧。
  3. 1 2 3 4 “未来の患者に薬を届けたい、千葉県の未来の医療に貢献したい”. 2025年5月5日閲覧。
  4. ↑ “東京科学大学大学院 医歯学総合研究科 脳神経病態学分野(脳神経内科)”. 2025年7月31日閲覧。
  5. 1 2 3 “准教授のママ医が、常勤にこだわる理由―共働き医師のキャリアvol.1(前編)”. 2025年5月5日閲覧。
  6. ↑ “会社紹介”. 2025年5月5日閲覧。
  7. ↑ “第7回⑤ 三澤 園子先生 診療数日本一の希少疾患も 研究にのめり込んだ女性医師”. 2025年5月5日閲覧。
  8. ↑ @misono_cafe (2023年11月23日). “つまり、嫌われることを覚悟で言うと…”. X(旧Twitter)より2025年5月5日閲覧.
  9. 1 2 3 “【識者の眼】「SNSから見える今どきの医師の本音と未来へのヒント〜ネキ、医局がどれだけ嫌われてるか、気づいてないの?」三澤園子”. 2025年5月5日閲覧。

外部リンク