M901 ITV
| M901 ITV | |
|---|---|
|
射撃姿勢のM901 ITV | |
| 種類 | 対戦車車両 |
| 原開発国 |
|
| 運用史 | |
| 配備先 | #運用国の項を参照 |
| 開発史 | |
| 製造期間 | 1977 - 1998年[1] |
| 製造数 | 3,315両[1] |
| 派生型 | #サブタイプの項を参照 |
| 諸元 | |
| 重量 | 11.79 t[2] |
| 全長 | 4.9 m[2] |
| 全幅 | 2.7 m[2] |
| 全高 | 2.91 m[2] |
| 要員数 | 4名[2] |
|
| |
| 主兵装 | TOW対戦車ミサイル連装発射機×1[2] |
| 副兵装 | 7.62mm機関銃×1[2] |
| エンジン | ディーゼルエンジン(212馬力)[2] |
| 行動距離 | 483 km[2] |
| 速度 | 64 km/h(路上)、5.8 km/h(水上)[2] |
M901 ITVは、アメリカ合衆国で開発された装軌式対戦車車両(自走対戦車ミサイル)[1][3]。1978年にアメリカ陸軍で制式採用されて1990年代半ばまで運用されたほか、各国に輸出されて運用された[1]。ITVは「Improved TOW Vehicle(改良型TOW車両)」の意[2]。
設計

ベースとなったのはM113装甲兵員輸送車で、車体上部にM220 TOW対戦車ミサイルシステム用のエマーソンM27連装発射機を搭載している[2][3][4]。この発射機は装甲されており、その形状から「ハンマーヘッド」との愛称がある[1][2]。
M27発射機は油圧および電動により駆動し、全周旋回式でプラス35度からマイナス30度までの俯仰角がある[1][2]。走行中は車体上に伏せた状態で格納されているが、射撃時には44センチの高さまで持ち上がるようになっており、車体を隠した状態で射撃を行うことができる[1][3]。また、AN/TAS-4夜間照準器により夜間でも交戦が可能[1][2]。
ミサイルは発射機内の2発に加え、車内に10発の予備弾が格納されており、40秒で再装填ができる[1][4]。さらに、車内には地上設置用の三脚式発射機も搭載されており、5分以内に車両から離れた位置に展開することも可能である[1][2][4]。
副武装としては車長用ハッチに7.62mm機関銃が1挺あり、ほかに車体前部左右にM243 4連装発煙弾発射機が2基装備されている[1][2]。
サブタイプ
運用国

バーレーン[1]
エジプト[1]- 2025年時点で、エジプト陸軍が52両のM901を保有[5]。
ギリシャ[1]- 2025年時点で、ギリシャ陸軍が361両のM901を保有[6]。
ヨルダン[1]- 2025年時点で、ヨルダン陸軍が70両のM901を保有[7]。
クウェート- 2025年時点で、クウェート陸軍が8両のM901を保有[8]。
モロッコ[1]- 2025年時点で、モロッコ陸軍が80両のM901を保有[9]。
パキスタン[1]- 2025年時点で、パキスタン陸軍が数量不詳のM901を保有[10]。
ポルトガル[1]- 2025年時点で、ポルトガル陸軍が4両のM901を保有[11]。
タイ[1]- 2025年時点で、タイ王国陸軍が18両以上のM901を保有[12]。
チュニジア[1]- 2025年時点で、チュニジア陸軍が35両のM901を保有[13]。
アメリカ合衆国- アメリカ陸軍が1978年に制式採用し、1990年代半ばまで運用された[1]。軍内での評価はあまり高くなかったが、初の実戦となった湾岸戦争では少なくとも14両の戦果を挙げている[1]。
脚注
出典
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 “M901 Improved TOW Vehicle ITV” (英語). ewarbirds.org. Estrella Warbird Museum. 2026年5月12日閲覧。
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 “M901 ITV American Anti-Tank Guided Missile Carrier” (英語). odin.t2com.army.mil. アメリカ陸軍 (2024年8月7日). 2026年5月12日閲覧。
- 1 2 3 鮎川ほか 2024, p. 237.
- 1 2 3 デアゴスティーニ 2002, p. 6.
- ↑ IISS 2026, p. 344.
- ↑ IISS 2026, p. 103.
- ↑ IISS 2026, p. 359.
- ↑ IISS 2026, p. 361.
- ↑ IISS 2026, p. 370.
- ↑ IISS 2026, p. 297.
- ↑ IISS 2026, p. 131.
- ↑ IISS 2026, p. 314.
- ↑ IISS 2026, p. 383.