Pokémon Champions
| ジャンル | ターン制ストラテジー |
|---|---|
| 対応機種 | |
| 開発元 |
ゲームフリーク ポケモンワークス |
| シリーズ | ポケットモンスター |
| 人数 |
1人 マルチプレイヤー(対戦) |
| 発売日 |
Switch iOS/Android |
『Pokémon Champions』(ポケモンチャンピオンズ)は、ゲームフリークとポケモンワークスが開発したNintendo Switch向けのダウンロード専用ゲームソフト[1]。2026年6月17日にはスマートフォン版を配信予定。ジャンルはターン制ストラテジーゲーム。
ポケモンバトルにフォーカスした作品であり、クロスプラットフォーム対応予定[1]。またPokémon HOMEとの連携にも対応している[2]。
概要
2025年2月のポケモンプレゼンツにて発表された[3]。ポケモンチャンピオンズはポケットモンスターシリーズにおけるポケモンバトルに特化したゲームである[4][3]。
シングルプレイの要素としてバトルの基本を学べるバトルチュートリアルが存在するが、ゲームプレイはほとんどが対人戦となる[5]。
バトル形式はシングルバトルとダブルバトルの二つがあり、それぞれランクバトル、カジュアルバトル、プライベートバトルを行うことができる[6]。バトルで使うポケモンはポケモンホームから連れていくことができるほか、ランクバトルの勝利で手に入れることができるVPを使用することでスカウトを行うこともできる[4]。ポケモンの能力や技、特性を変更するトレーニングもVPを消費することで行える[7]。
従来メインシリーズで行われていたポケモンワールドチャンピオンシップスは、2026年ポケモンチャンピオンズで行われる[8]。
反響
チャンピオンズはポケモンの育成を大幅に簡略化しており、従来のポケットモンスターにおける対人戦のハードルを取り払ったと評価されている[5]。一方使用可能なポケモンや道具の少なさを批判する声もある[9]。
ストーリー
不思議な生き物、ポケットモンスター。略してポケモンと呼ばれる彼らは、力比べが大好きで、トレーナーと呼ばれる人間と協力し、ポケモン同士の勝負「ポケモンバトル」を楽しんでいた。 大都市フロンティアシティにあるバトルアリーナは、そうしたポケモンバトルの聖地であり、多くのトレーナーがしのぎを削っている。中でも、トップクラスのトレーナーとポケモンに与えられる「チャンピオン」の称号は、世界中の羨望の的である。
熟練のトレーナーであるコーディに招待され、彼のパーソナルジムを訪れた主人公は、バトルを通じてその素質を認められ、新たにパーソナルジムの代表を務めることとなった。
コーディやその孫娘のトトラ、ポケモン紹介が得意なルッコラなどのサポートを受けつつ、主人公はバトルアリーナでのポケモンバトルに身を投じる。その目覚ましい活躍は、フロンティアシティ市長のナカジマナや、バトルアリーナのオーナーであるキャラウェイの注目も集めるのだった。
システム
本作では、「スカウト」によりポケモンを入手し、「トレーニング」で技やステータス配分を調節して、「バトル」で対戦に臨むのが基本的な流れとなっている。 本作は育成や冒険よりも、ポケモンを用いた対戦に力点が置かれており、対戦までに必要な準備が大幅に簡略化されているため、ポケモンを入手すればすぐさま対戦が行えるようなデザインとなっている。
従来のシリーズとの差
- レベル上げが不要
- 本作で入手するポケモンは、全種類ともレベル上げが済んだ状態で入手でき、経験値を集めてレベルを上げる過程が不要になっている。このため、進化可能なポケモンは最終進化した状態で入手できる。
- 個体値の廃止
- 従来のシリーズでは同じ種類のポケモンであっても、個体によって体力の多さや攻撃力の高さに差があった。したがって、対戦で少しでも有利になるには、同じポケモンを捕獲し続け、バトルに向いた能力が高い個体を選んで対戦用に育成する等の下準備が必要であった。(いわゆる「厳選」。)
- 本作ではこの要素は廃され、同じポケモンであればステータスの個体差はなくなっている。
- せいかく、とくせい、ステータス配分をトレーニングで変更可能
- ポケモンのステータス配分に影響を及ぼす「せいかく」や、対戦中に効果を発揮する「とくせい」がプレーヤーの希望と違う場合、従来のシリーズでは変更ができないか、または特定の希少なアイテムを消費して変更する必要があった。
- また、ポケモンのステータスのうち特に伸ばしたいものがある場合、バトルで特定のポケモンのみ倒しながらレベル上げするなどの工夫が必要であった(いわゆる「努力値」)。
- 本作ではこれらの要素は全て、「トレーニング」機能で何度でも変更可能になっている。
スカウト
ルッコラが紹介する複数のポケモンの中から一体選び、入手することができる機能。本作では主にこのスカウトを通じてポケモンを入手することとなる。 一度紹介を受けると、再度紹介を受けるまでには待ち時間が発生するが、ゲーム内通貨であるVPか、ファストクーポンとよばれるアイテムを消費することで待ち時間を短縮することができる。
スカウトでは、稀に以下のような特徴を持ったポケモンが紹介されることがある(いずれもポケモンの能力には影響しない)。
- ◯体色が通常と異なる「色違い」である。
- ◯「おおきな〜(ポケモン名)」「おねむな〜」などの二つ名がついている。
- ◯モンスターボールではなく、スーパーボールなどに入っている。
なお選んだポケモンを入手する際には、以下のいずれかの入手方法を選ぶことができる。
- レギュラースカウト
- VPを消費し、正式に手持ちポケモンとして迎え入れる。
- トライアルスカウト
- VPを消費しないで手持ちに加えるが、トレーニングの対象にすることはできない。後からレギュラースカウトに切り替えることは可能。トライアルスカウトのまま7日経過したポケモンは手持ちからいなくなる。(設定上はルッコラの牧場に帰っている。)
トレーニング
コーディが提供する機能で、ポケモンの技構成、とくせい、能力の配分から性格に至るまで、あらゆる対戦要素を調整することができる。 トレーニングはVPの消費のみで利用できるため、実際にバトルした感触などを踏まえ、再調整することもしやすい。 また、どういったわざやとくせいが人気であるか統計を見ることもでき、主流のトレーニング方針を踏襲するか、あるいはあえて少数派の技を採用し、意表をつくことを狙うかなどの参考にすることができる。
バトル
本作のメインとなる機能で、オンライン上の他プレーヤーとポケモンを用いた対戦を行うことができる。 空手や剣道の段のように、高いランクへ進むことを目指す「ランクバトル」や、期間限定で開催される多彩な「イベントバトル」などがあるが、基本となる対戦ルールは以下の二通りである。
- シングルバトル
- ポケモンを一対一で戦わせ、相手の戦えるポケモンを全て倒した方が勝ちとなるルール。
対戦前にはあらかじめ6体のポケモンをチームとして選出する。対戦相手が決まったら、お互いに自チームのポケモンを見せ合う。対戦相手にはどのポケモンがチームにいるかしかわからず、どういった技構成や特性を採用しているかなどは表示されない。 自チームから今回の対戦で用いるポケモンを3体えらび、対戦に臨む流れとなる。なお対戦でプレーヤーがポケモンを登場させるまで、選ばれた3体が何であるかはお互いにわからない点も主要な駆け引き要素となっている。
- ダブルバトル
- ポケモンを二対二で戦わせるルール。
対戦に用いるポケモンが4体となる以外、基本的な流れはシングルバトルと同じだが、ポケモンの技や特性によって、相手ポケモンを二体同時に攻撃することができたり、または味方ポケモンを補助することができたりと、シングルバトルと異なる駆け引きが生まれる点に特徴がある。
ランク
「バトル」機能のうち、「ランクバトル」に参加すると主人公が得られる等級。他プレーヤーとのバトルに勝利するほど、より高いランクに達することができる。高ランクに到達することを目指すのが本作の目標の一つともいえるが、いつランクバトルに挑むかはプレーヤーの任意であり、また特定ランクに達することなどを強制されることはない。
ランクバトルは参加するだけでVPを得られる他、バトルでの敗北に対するペナルティは存在しないため、ゲーム全体として、どのランクまで辿り着けるかだけでなく、チームメンバーやわざの試行錯誤など、バトルに参加する過程自体を楽しめるように設計されている。
ランクは6段階があり、昇順では以下のとおり(チャンピオン級が最も高い)。
- ◯ビギナー級
- ◯モンスターボール級
- ◯スーパーボール級
- ◯ハイパーボール級
- ◯マスターボール級
- ◯チャンピオン級
ビギナー級、チャンピオン級を除く各級にはさらにⅣ~Ⅰの段階が設けられており、例としてモンスターボール級はモンスターボールⅣ級、モンスターボールⅢ級、モンスターボールⅡ級、モンスターボールⅠ級に分かれている(数字が少ないほど高ランクとなる)。
- マスターボール級までのランク変動
- 「ランクバトル」に勝利するとポイント(ゲーム内では固有名称がなく、単に緑色のゲージであらわされる。以下「ランクポイント」とする)を獲得でき、一定量以上のランクポイントを獲得すると次の級へ昇級することができる。ハイパーボール級までであれば、3連続以上の勝利を収めると獲得できるランクポイントが更に増え、より昇級しやすくなるボーナスもある。
- ランクバトルで敗北した場合はランクポイントを失う。ただし、どれだけ敗北しても、一度到達した「〇〇ボール級」から、ひとつ下の「〇〇ボール級」に降格することはなく、更に同一の「〇〇ボール級」でも、Ⅱ級以上に一度でも達していれば、Ⅲ級以下に降格することもない。このため、勝敗の比率を気にせず、様々な戦術を試しやすい設計になっている。
- シーズン
- ランクバトルは1か月ほどの開催期間が定められており、この期間をシーズンと呼ぶ。例として、2026年4月中旬〜5月中旬まではシーズンM1、5月中旬〜6月中旬まではシーズンM2と呼ばれている。シーズン終了時点のランクに応じて報酬が配布され、新シーズンが開始するとランクはリセットされるため、再度ランク報酬を狙うこともできる。
- レート
- 各シーズン内におけるおおよその勝敗比は、「レート」と呼ばれるポイントで示される。ただし、レートはランクポイントのような下げ止まりなどの概念がなく、戦術を試行錯誤している段階のプレーヤーにとっては正しく実力が反映されるものではないため、「マスターボール級」に達したプレイヤーだけが確認できる隠しステータスとなっている。「ハイパーボール級」までのプレイヤーにはレートの項目表示自体がなく、どのような方法でも自身のレートを知ることはできない。
- 各プレイヤーのレートは1500からスタートし、勝利によって16ポイント増加し、敗北によって16ポイント減少するのが基本である。ただし、自身よりもレートが高い相手との対戦では、勝利すれば16ポイントよりも高いポイントを得ることができ、敗北時の減少は16ポイントより少なくなる。反対に、自身よりもレートが低い相手との対戦では、勝利時のポイント増加は16より少なくなり、敗北した場合の減少量は16ポイントよりも多くなる。
- ランク同様、レートもシーズンによってリセットされる。
- チャンピオン級への昇級
- チャンピオン級は他のランクと異なり、レートの高さが全プレイヤー中の上位一定順位以内である場合のみ、チャンピオン級へ昇級する仕組みとなっている。
- 例として、シーズンM-1(2026/4/8~5/13)においてチャンピオン級に昇格するには、上位300位以上になるまでレートを上げる必要があった。
- また、一度チャンピオン級まで到達しても、敗北によってレートが下がるか、他プレイヤーのレート上昇によって300位より下の順位となれば、マスターボールⅠ級に降格してしまう。したがって、チャンピオン級への入賞を確定するには、シーズン終了までレートを高く保ち、300位以内に入賞し続ける必要がある。
- このため、マスターボール級に到達できる実力があるプレイヤーにとっても、チャンピオン級への入賞は至難の業であり、ゲーム中で最高峰の難易度を誇っている。
ショップ
VPを消費して、対戦中に効果を発揮する「ポケモンのどうぐ」などを購入することができる。 なおシリーズによっては、「きのみ」など、対戦で用いると消えてしまうアイテムもあるが、本作ではショップで一度買ったアイテムは消えることはない。各種どうぐは一つずつしか所持できないため、手持ちのポケモン全員に「きあいのタスキ」のような強力などうぐを持たせるといった戦術はとれない。
またショップでは、対戦開始時のポーズやボールの投げ方、各種の服など、勝敗に影響しないファッションアイテムなども購入することができる。服はリリース時点でグローブ、眼鏡、トップ、アンダー、ボトムス、レギンス、シューズなどで、主人公の体型(性別)をどのように選択しても、ショップに並ぶ服のラインナップは変わらない。
用語
- VP
- 本作のゲーム内通貨にあたり、トレーニングやショップなど各種機能で必要となる。バトルに参加するか、後述の「ミッション」などで入手できる。
- ゼンブイリング
- 本作序盤のチュートリアルで入手できる、白色の腕輪にメガシンカのマークが浮かんだ装備。ポケモンをメガシンカさせることができる。
- リリース時点では、従来シリーズの「メガリング」と全く同じ機能を発揮しているが、今後本作では「ダイマックス」など、従来シリーズでは「メガシンカ」と対戦することがなかった要素の登場が示唆されているため、「全部入り」との名前のとおり、これらの要素をまとめて発動できるキーアイテムになることがほのめかされている。
- ミッション
- 「岩タイプの技を5回発動する」「バトルを1回行う」など、ゲーム内で可能な行動に設定される目標のこと。ミッションをクリアすると、VPや各種アイテムなどを入手することができる。ミッションは毎日更新される「デイリー」、一週間に一回更新される「ウィークリー」、初心者向けで期間の制限なく常設される「スタート」などの種類があり、何をしたら良いかわからない初心者向けの指標としても機能している。
登場キャラクター
主要人物
- 主人公
- プレイヤーの分身となるトレーナー。(ゲーム上で性別の差だと明記されているわけではないが、)男の子の体型か女の子の体型のいずれかと肌の色を選び、名前[10]や髪型や目の形などを自由にキャラメイクすることができる。キャラメイクはゲーム中いつでもやり直せるが、体型と肌の色はあとから変えることができない。
- トトラ (Tatora)
- 主人公が所属するジムの受付係。大会のエントリーなどジムの運営にまつわる様々な手続きを行ってくれる。ポケモンと共に努力し勝負する主人公のことを誇りに思い、主人公に頻繁に話しかけてくるフレンドリーな性格。パートナーはデンリュウとクレッフィ。
- ルッコラ (Kitt)
- スカウト牧場でポケモンを育てている女性。カウガールのような服装をしている。明るく親しみやすい性格で、バトルには詳しくないもののポケモンの世話に興味がある。
- コーディ (Cordy)
- ジムのオーナーであったが、歳により引退を考えておりトレーナーに所有権を譲る。ポケモントレーナー歴55年。ミアレシティ出身。トトラからは「じぃじ」と呼ばれているが、祖父孫の関係かは不明。
- 手持ちポケモンはフシギバナ、カメックス、ヘラクロス、ヤドキング、ヘルガー、アリアドス、カビゴン、エーフィ、ヌメルゴン(原種)、フーディン、クレベース(原種)、エルレイド[11]、ガブリアス、アーマーガア、ルカリオ。
- キャラウェイ (Caraway)
- バトルアリーナのオーナー。派手めな衣装とツートンカラーの髪が特徴。ポケモンバトルの完成を好み、最強のトレーナーが生まれることを望み、新人トレーナーの発掘には力を入れる。トトラは彼女の大ファン。パートナーはブリムオン。
- ナカジマナ (Kajima)
- バトルアリーナのあるフロンティアシティの市長でキャラウェイの父。より多くの人々にポケモンバトルへの興味を持ってもらい、競技人口を増やすことでエンタメ化を推し進めている。コーディとは知り合い。パートナーはガオガエン。
- ロッティ
- 本作における重要ポケモン。インカムに入り込んだロトム。バトルの情報を教えてくれる。ノリのいい性格でパリピ口調で話す。
ポケモン
本作では現時点(レギュレーションMA)で第1~第9世代の一部の最終進化・無進化ポケモン(ピカチュウのみ例外)がバトルに参戦可能。利用可能なポケモンは合計186体[9](メガ進化、性能の同じ姿違い等を除く)。メガ進化は60体登場する。
出典
- 1 2 “ポケモンバトルに特化した「Pokemon Champions」発表 「ポケモンGO」やシリーズ登場ポケモンも活躍できる”. ITmedia Mobile. 2025年2月28日閲覧。
- ↑ “『Pokémon Champions』”. 2026年4月10日閲覧。
- 1 2 “ポケモン新作『ポケモンチャンピオンズ』発表 ポケモンバトルにフォーカスしたタイトル”. ファミ通. 2026年5月26日閲覧。
- 1 2 “Pokémon Champions”. 2026年5月26日閲覧。
- 1 2 “Game*Sparkレビュー:『ポケモンチャンピオンズ』熱い駆け引きを持つポケモン対戦が、ついにすべての人に触れやすいものに”. 2026年5月26日閲覧。
- ↑ “バトルについて”. 2026年5月26日閲覧。
- ↑ “育成について”. 2026年5月26日閲覧。
- ↑ “Pokémon Champions will Replace Scarlet and Violet at the Pokémon World Championships Next Year”. 2026年5月26日閲覧。
- 1 2 “Pokemon Champions - Review”. 2026年5月26日閲覧。
- ↑ PVやスクリーンショットなどでは男の子主人公に「ウィル」、女の子主人公に「ベッキー」という名前が使用されている。
- ↑ 本来は♂しかいないはずなのに何故か♀になっている。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Pokémon Champions (@Poke_Champ_jp) - X(旧Twitter)