QEMU

QEMU
開発元 Fabrice Bellard
最新版
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安定版
11.0.1[1] / 2026年5月28日
リポジトリ
対応OS Linux、BSD、Microsoft Windows、macOSなど
プラットフォーム クロスプラットフォーム
サポート状況 開発中
種別 TYPEⅡハイパーバイザ、OS、仮想化、クラウド、サーバー仮想化
ライセンス GNU GPL version 2
公式サイト qemu.org

QEMU(キューエミュ、キューエム[2][3][4][5][6][7])は、Fabrice Bellardが中心となって開発しているオープンソースのTYPEⅡハイパーバイザ(パーソナルコンピュータ用仮想マシン)である。

概要

QEMUは機械全体をエミュレーションするシステムエミュレーションと呼ばれる環境と、Linuxのユーザーランドをエミュレーションするユーザーエミュレーションと呼ばれる環境がある。

ユーザーエミュレーション環境は、非特権モードのエミュレーションおよび、Linuxのシステムコール命令をネイティブのシステムコールに変換する。この環境は、組み込み機器のクロスコンパイルや非x86環境でWineを動かすために使用可能である。

システムエミュレーション環境は主にWindowsやLinuxなどのオペレーティングシステム (OS) を動かすことを目的に利用されており、OSの動作確認用としてQEMUを同梱する事がある。携帯電話用プラットフォームAndroidのSDKにも利用されている。同様のプロジェクトにはBochsやPearPCなどがあるがQEMUの特徴として、中間コードを介して動的コンパイルを行うことにより、x86、PowerPC、SPARC、ARMなど多くのホストCPUに対して多くのターゲットCPUを高速にエミュレーション可能である事が挙げられる。x86システムエミュレーション環境に於いてはBIOSの動作環境はBochsと互換である。

かつては、アクセラレータとして、kqemuが用意されていた。バージョン 0.11 で廃止になり、これはKVMになった。kqemuは、QEMUをより速く動作させるモジュールとして提供されていた。kqemuは、x86又はx64(64ビットCPU)をサポートしており、カーネルモードの仮想化モニタとして動作する。これを使用するときには、同様のソフトウエアであるVMware同様、ホストCPUの実行できないコードをターゲットに於いて実行することは出来ない。Linux 2.4及び2.6上にて提供されている。FreeBSD並びにWindows NT/2000/2003/XPにおいては、実験的な提供がなされている。この部分はHALを使って書かれたバイナリオブジェクトとサポートされているプラットフォーム用のHALのソースとして提供されており、商業的な配布には制限がある。

QEMUはCPUだけではなく、各種の周辺ハードウェアもエミュレートしている。以下にQEMUが実装しているPC(PC/AT互換機)ハードウェアを示す。

  • Intel 440FX host PCI bridge and PIIX3 PCI to ISA bridge
  • Intel Q35 and ICH9 Chipset
  • Cirrus CLGD 5446 PCI VGA card or dummy VGA card with Bochs VESA extensions (hardware level, including all non standard modes).
  • Red Hat QXL VGA or VirtIO GPU
  • Simulated VMware SVGA II(Include Bug)
  • PS/2のマウスとキーボード
  • 2 PCI IDE interfaces with hard disk and CD-ROM support
  • SATA Controller
  • SCSI Controller
  • SAS Controller
  • Floppy disk
  • ISA network adapters
  • Intel E1000 Network Adapter
  • Realtek 8139 Network Adapter
  • VirtIO Block Storage/SCSI/Network
  • シリアルポート
  • Creative Sound Blaster 16 サウンドカード
  • ENSONIQ AudioPCI ES1370 sound card
  • Adlib(OPL2) - Yamaha YM3812 compatible chip
  • Intel 82801AA AC97互換サウンドカード
  • HD Audioサウンドカード
  • CS4231A compatible sound card
  • PCI UHCI USB controller and a virtual USB hub.

また、QEMUは-sオプションを指定すればtunデバイスを介してホスト上のGDBと接続、仮想マシンの動作状況を監視できるなど、インサーキット・エミュレータ (ICE) のような使い方も可能である。そのほかに、QEMUは、VNCやSPICEサーバの機能が組み込まれており、この機能により、リモートマシンの制御が可能である。

対応する仮想化支援機能が少なく、VMware、VirtualBoxよりも低速とされる。

macOS向けには、UTM Virtual MachinesというGPU仮想化支援機能までも備えた高速な実装がある[8]。

脚注

  1. ↑ “[ANNOUNCE QEMU 11.0.1 Stable released]” (2026年5月28日). 2026年5月28日閲覧。
  2. ↑ “QEMU - OSDN OSS Directory Wiki”. OSDN. 2023年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月8日閲覧。
  3. ↑ “QEMU/KVM SEECK.JP サポート”. seeck.jp. 2023年5月8日閲覧。
  4. ↑ “QEMU OSS用語集”. Weblio. 2023年5月8日閲覧。
  5. ↑ “QEMU【キューエミュ】 Mac OS X Glossary”. Mac OS X Glossary. 2023年5月8日閲覧。
  6. ↑ “QEMU脆弱性を利用したVMエスケープ攻撃の検証のまとめ”. ITmedia. 2023年5月8日閲覧。
  7. ↑ “VENOM QEMUの脆弱性(CVE-2015-3456)について”. Trend Micro. 2023年5月8日閲覧。
  8. ↑ osy. “UTM” (英語). UTM. 2022年8月19日閲覧。

関連項目

外部リンク