Jitsi

Jitsi
作者 Emil Ivov
初版 2003年 (2003)
最新版
2.8.5426 / 2017年10月1日 (2017-10-01)
リポジトリ
プログラミング
言語
Java
対応OS Linux、macOS、Windows(Javaをサポートするすべてのオペレーティングシステム)、Android, iOS
サイズ 52.4 MB – Windows (独自JREをバンドル)[1]
78.8 MB – Mac OS X (独自JREをバンドル)[2]
22 MB – Linux
65 MB – ソースコード[3]
対応言語 オーストリア語、英語、フランス語、ドイツ語、ブルガリア語、日本語、スペイン語、イタリア語、ルーマニア語、ギリシャ語、その他25ヶ国語
種別 Voice over IP、インスタントメッセージング、ビデオ会議
ライセンス Apache License 2.0[4]
公式サイト jitsi.org

Jitsi(ジッチ、ジトシ[5])は自由かつオープンソースで、ウェブプラットフォーム、Windows、Linux、macOS、Androidといったクロスプラットフォーム向けの音声(VoIP)、ビデオカンファレンス、インスタントメッセージアプリケーションのコレクションである[6][7][8]。JitsiプロジェクトはJitsi Desktop(旧称:SIP Communicator)の開発から始まった。WebRTCの普及に伴いプロジェクトチームはウェブペースの複数人ビデオ会話を実現するJitsi Video Bridgeの開発に集中するようになった。その後、チームは完全なビデオカンファレンスアプリケーションであるJitsi Meetを追加し、ウェブ、Android、iOSクライアントが利用可能になった。Jitsiは、Jitsi Meetをmeet.jit.siでホストしており、コミュニティは無料で利用できる。その他に開発しているプロジェクトとしては、Jigasi、lib-jitsi-meet、Jidesha、Jitsiがある[9][10][11]。

Jitsiは、NLnet Foundation[12][13]、ストラスブール大学、Region of Alsace[14] など様々な機関から支援を受けており、Google Summer of Codeプログラムにも複数回参加している[15][16]。

Jitsiの主なプロジェクト

Jitsiは2020年4月現在、GitHubで103個のリポジトリがオープンソースで公開されている。主なプロジェクトには以下のものがある[17]。

  • Jitsi Meet – Debian/Ubuntuサーバーで簡単にインストールできるように設計されたビデオ会議サーバー
  • Jitsi Videobridge – 複数人参加会議を動作させるWebRTCのSelective Forwarding Unitエンジン
  • Jigasi - 標準のSIPクライアントが、Jitsi VideobridgeでホストされたJitsi Meet会議に参加することを可能にするサーバーサイド・アプリケーション
  • lib-jitsi-meet - Jitsi MeetのためにカスタマイズされたUIを提供する低レベルのJavaScript API
  • Jidesha – Jitsi MeetのためのGoogle Chrome拡張機能
  • Jitsi – 音声、ビデオ、チャットでのコミュニケーションを可能にする、SIP、XMPP/Jabber、AIM/ICQ、IRCプロトコルをサポートするプログラム

Jitsi Meet

オープンソースのJavaScript WebRTCアプリケーションであり、ビデオ会議に使うことができる。Android、macOS、Windows、Linuxに対応している。デスクトップ画面やプレゼンテーションを共有でき、リンクで新しいメンバーをビデオ会議に招待できる。ブラウザで直接、またはアプリケーションをダウンロードして利用できる[18][19]。

Jitsi Meetの主な特徴

Jitsi Videobridge

複数ユーザーのビデオ通信を可能にするWebRTCをサポートするビデオ会議プログラムである。Selective Forwarding Unit(SFU)を利用して選択されたストリームだけを他のビデオ会議通話の参加ユーザーに転送するため、CPUの性能はパフォーマンスにそれほど重要ではない[21][22]。

Jitsi Desktop

Jitsiからは、Jitsi Video Bridge Selective Forwarding Unit(SFU)や、ウェブ会議アプリケーションのJitsi Meetなど、いくつかの姉妹プロジェクトが生まれた。これらの他のJitsiプロジェクトがよく知られるようになるにつれて、混同を防ぐために、JitsiクライアントアプリケーションはJitsi Desktopとしてリブランディングされた。

プロジェクトは当初からIPv6をサポートしていたため、主に実験的なツールとして使われていた[23][24]。時が経つにつれ、プロジェクトは多くのメンバーを集め、SIP以外のプロトコルのサポートも追加されていった。

機能

Mac OS X上で動作するjitsiのビデオ会議のウィンドウ。

Jitsiは、Windowsや、Linux、macOS、BSDのようなUnix系システムを含む複数のオペレーティングシステムをサポートしている。スマートフォン向けにはiOSとAndroidをサポートしており、iOS向けアプリはApp Storeで、Android向けアプリはGoogle Play StoreおよびF-Droid上でダウンロードできる[25]。Jitsi Desktopがサポートする機能には以下のものがある[26]。

  • 通話転送(attendedおよびblind)
  • 自動退席
  • 自動再接続
  • 自動応答と自動転送
  • 通話の録音
  • SRTPとZRTPを利用した通話の暗号化
  • 会議通話
  • ICEプロトコルを使用した直接のメディア接続の確立
  • デスクトップ画面のストリーミング
  • マスターパスワードを利用した暗号化パスワードの保存
  • XMPP、AIM/ICQ、Windows Live Messenger、YIMに対するファイル転送
  • OTR(エンド・トゥ・エンドの暗号化)を利用したインスタントメッセージの暗号化
  • SIPおよびXMPPへのIPv6のサポート
  • TURNプロトコルを利用したメディアのリレー
  • Message Waiting indication(RFC 3842)
  • ビデオエンコーディングにH.264およびH.263またはVP8を使用した、SIPおよびXMPPのための音声およびビデオ会話[27]
  • SILK、G.722、Speex、Opusを使用したWideband audio[27]
  • SIP INFO、RTP(RFC 2833/RFC 4733)、In-bandを使用したDTMFのサポート
  • mDNS/DNS-SDによるZeroconf(AppleのBonjourを使用)
  • DNSSEC
  • グループビデオ会議のサポート(Jitsi Videobridge)[28]
  • SILKおよびOpusコーデックを使用したパケットロスの隠蔽[29][30]

関連項目

  • インスタントメッセージプロトコルの比較
  • インスタントメッセージングクライアントの比較
  • VoIPソフトウェアの比較
  • ウェブ会議システムの比較
  • フリーでオープンソースなソフトウェアパッケージの一覧
  • Wowza Streaming Engine
  • Session Initiation Protocol

出典

  1. ↑ “Index of /jitsi/windows”. Download.jitsi.org. 2015年2月1日閲覧。
  2. ↑ “Index of /jitsi/macosx”. Download.jitsi.org. 2015年2月1日閲覧。
  3. ↑ “Index of /jitsi/src”. Download.jitsi.org. 2015年2月1日閲覧。
  4. ↑ “jitsi/jitsi”. GitHub. 2018年4月16日閲覧。
  5. ↑ “名古屋市役所に当社がOSSのWEB会議システム『Jitsi』を導入”. 2022年1月9日閲覧。
  6. ↑ “Archived copy”. 2015年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月22日閲覧。
  7. ↑ Gaj, Piotr; Kwiecień, Andrzej; Sawicki, Michał (2017-05-27) (英語). Computer Networks: 24th International Conference, CN 2017, Lądek Zdrój, Poland, June 20–23, 2017, Proceedings. Springer. ISBN 9783319597676
  8. ↑ “Useful Technologies for Hosting Online Meetings”. business.com 2018年7月20日閲覧。
  9. ↑ “SIP Communicator Renamed to Jitsi | The Kamailio SIP Server Project” (英語). www.kamailio.org. 2018年8月4日閲覧。
  10. ↑ Jurzik. “Meeting Place » Linux Magazine” (英語). Linux Magazine. 2018年8月4日閲覧。
  11. ↑ “Jitsi - innovative open source voice and video conferencing - LinuxLinks” (英語). LinuxLinks 2018年8月6日閲覧。
  12. ↑ “NLnet; SIP Comm Phone”. Nlnet.nl. 2013年6月8日閲覧。
  13. ↑ “NLnet; SIP Comm Desktop”. Nlnet.nl. 2013年6月8日閲覧。
  14. ↑ “La région récompense un jeune informaticien”. 20minutes.fr (2013年5月3日). 2013年6月8日閲覧。
  15. ↑ “SIP Communicator GSoC'10 home page”. 2011年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月28日閲覧。
  16. ↑ “SIP Communicator GSoC'09 home page”. 2009年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月14日閲覧。
  17. ↑ “Jitsi” (英語). GitHub. 2020年4月17日閲覧。
  18. ↑ “How to Create Your Own Video Conference Server using Jitsi Meet on Ubuntu 18.04 LTS” (英語). www.howtoforge.com. 2018年7月23日閲覧。
  19. ↑ “Top Ten VoIP Apps For Consumers | VoIP Review” (英語). VoIP Review. (2018年1月28日) 2018年7月23日閲覧。
  20. ↑ “Jitsi Meet | Me and my Shadow” (英語). myshadow.org. 2018年8月6日閲覧。
  21. ↑ Dimitris, Kanellopoulos (2015-08-14) (英語). Emerging Research on Networked Multimedia Communication Systems. IGI Global. ISBN 9781466688513
  22. ↑ “jitsi/jitsi-videobridge” (英語). GitHub. 2018年7月23日閲覧。
  23. ↑ Ivov, Emil (2004年). “Optimizing SIP Application Layer Mobility over IPv6 Using Layer 2 Triggers” (PDF). Emcho.com. 2013年6月8日閲覧。
  24. ↑ “NEMO Basic Support, Multi-Domiciliation et Découverte de Services” (フランス語). Lsiit-cnrs.unistra.fr. 2011年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月8日閲覧。
  25. ↑ “Jitsi.org - develop and deploy full-featured video conferencing” (英語). Jitsi. 2020年4月17日閲覧。
  26. ↑ Jitsi feature list with information on supported protocols
  27. 1 2 “Jitsi changelog”. Jitsi.org. 2020年4月17日閲覧。
  28. ↑ “News”. Jitsi. 2013年6月8日閲覧。
  29. ↑ “Jitsi: commits@jitsi.java.net: Archive — Project Kenai”. Java.net. 2015年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月8日閲覧。
  30. ↑ “opus-codec.org”. opus-codec.org. 2013年6月8日閲覧。

外部リンク